バイオエコロジーセンター 

南丹市は、地球環境問題の悪化を阻止し、かけがえのない地球や清らかな大気と水・豊かな大地を保全し、地域産業の活性化を図るため、八木バイオエコロジーセンターを設置しました。
同センターは、乳牛・豚のふん尿やオカラを処理する「メタン施設」と肉牛ふん尿等や脱水ケーキを堆肥化する「堆肥施設」に大別されます。


「受入槽・沈殿槽」 
乳牛と豚のふん尿・ワラ等を受入槽に投入。沈殿槽で小石等の除去を行い、さらに破砕機、破砕ポンプでワラ等を砕いて原水槽に一時貯めておきます。おからは、原水槽に直接投入してふん尿と混合されます。

「BIMA消化槽」 
ふん尿とおからをBIMA消化槽に投入し、メタン発酵を行います。メタン発酵とは、空気を供給しない状態で微生物が有機物を分解することです。メタン発酵の際、メタンを約60%を含む「バイオガス」が発生します。水温を37℃に保つ中温により発酵を行います。

「ガスホルダー」
(500m³×1基・350m³×1基)
バイオガスは、ガスホルダーに一時貯留され、ブロワで脱硫塔に送られ硫化水素を除去した後、ガスエンジン式発電機に送られます。


「ガスエンジン式発電機」 
バイオガスをガスホルダーに一次貯留した後、脱硫塔で硫化水素を除去します。ガスエンジン式発電機に送られ、発電します。ここで作られた電気は、施設内の電力を賄い、余剰電力は売電しています。同時に燃焼排ガスとガスエンジン冷却水の排熱を発酵のために利用しています。

「脱水機」
(スクリュープレス式脱水機×2台)
処理が終了した消化液は消化液槽で貯留された後、脱水機に送られ、固形分の「脱水ケーキと液分の「脱水ろ液」に分離されます。



「ロータリー式攪拌機」 
(一次発酵)
脱水ケーキと肉牛ふん尿を発酵棟のロータリー式攪拌機に入れ、25日間、1日一回、1回転させて一次発酵を行います。
「堆肥舎」 
(二次発酵)
一次発酵した堆肥は堆肥舎に移送され、定期的にホイルローダーにて攪拌を行い、一槽で二週間堆積発酵した後、次の槽に移送されます。これを繰り返し、65日間で二次発酵が完了します。完熟した堆肥となります。

「液肥散布機」 
高温発酵した後の消化液は液肥(八木バイオグリーン液)として田畑に散布します。液肥を散布するために開発した自走式の機械「液肥散布機」を使って、水稲を中心に農地還元を行います。液肥利用は、排水処理費用削減にもつながります。

「バイオグリーン液
  水稲基肥流し込み」 


「八木バイオグリーン液(特殊肥料)」
(京都府届出  京都府第432号)
八木バイオグリーン液は、家畜ふん尿とおからを混ぜ、メタン発酵させて、メタンガスを取り(メタンガスは発電エネルギーに変える)、残った液肥をそのまま液肥(速効性肥料)利用するものです。

成分(現物値)
チッソ リンサン カリ
0.4% 0.1% 0.2%


「製品庫」 
堆肥は、製品庫の袋詰機で袋詰めされて出荷されるほか、バラ堆肥として農地還元されます。

「八木バイオグリーン(普通肥料・堆肥)」 
(登録:生第81273号)
八木バイオグリーンは、家畜ふん尿とおからを混ぜ、メタン発酵させて、メタンガスを取り(メタンガスは発電エネルギーに変える)、残った汚泥を脱水し、固形物を1次、2次発酵させて作った堆肥です。

成分(現物値)
水分 チッソ リンサン カ リ
48.5% 2.5% 3.0% 2.3%
「堆肥散布」 
マニアスプレッターによる堆肥散布を10アール当たり2t〜4t散布し、土壌改良材や基肥として活用する。

15kg 380円
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